今までありがとうの巻
まだまだ寒い今日この頃。
13時過ぎに彼はやってきた。
インターホンが鳴る。
落ち着いた様子で玄関へ出る。
1ヶ月半ぶりの彼を見ると、カッコイイなーと思うのと同時に少し太ったのかな?という気持ちがあった。
「久しぶり。」と彼。
「運転お疲れ様。」とわたし。
会ってすぐ抱きつくのは禁止と言われていたため、一足先にベッドへ移動する。彼はうがい手洗いをし、念入りに除菌スプレーを用いて感染予防に徹する。
「さーて、ようやく。」彼はわたしのいるベッドへやってきた。
「会いたかったよ。」優しい声が耳を通り、後ろから抱きしめられる。
安心する。緊張していた糸が一気に緩くなる。
「ねぇ?あんなに真っ赤な顔してどうしたの?」と彼。
「真っ赤?そんなわけないよ。真っ赤になんてなってない。」と頬を膨らせるわたし。
「お酒飲んでるかと思うくらい赤かったよ。」
「ホントに飲んでないし真っ赤になってないよ。」
「緊張してたの?会えるのうれしい?」
「そりゃあ嬉しいに決まってんじゃん。」
今度こそ顔が真っ赤になりそうだった。
毎回だけど彼にペースを持っていかれている。
嫌いじゃないよ、わたしはついていく。
彼は少しだけ強引にわたしの顔を横に持っていき、軽くキスをする。
「ん。」
まんざらでもないわたしは彼の方へしっかりと顔を向ける。
ゆっくりと激しくキスをした。
彼の唇は柔らかい。
しつこいくらいキスをした。
長い間キスをし続け、わたしの下半身はしっかりと準備できたようだ。だけど彼はやめてくれない。わたしを寝かせ、首下から胸に掛けて愛撫する。
こんな昼間っからこんなヤラシーことしてていいの。
声が出る。
「お隣さんに聞こえるよ?静かに」そう言われても、わたしは収まらなかった。
彼の舌はわたしの全身を掛けて舐め回す。
気持ちよすぎておかしくなりそう。
ふと彼のペニスがわたしの太ももに当たる。硬くて凛々しく反っている。「ゆきちゃん。舐めて?」待ってましたと言わんばかりに彼のペニスに食いつき、彼を寝かせゆっくり手こきから始める。
ネットで見た、亀頭こねくり回しを実施。彼は声を出す。
「あーそれダメ苦しい。死ぬ。やめて······!」わたしはもっとして欲しいんだと思い、続ける。
「やばい出る!!!」急に彼は声を荒らげ、顔よりも遠くに吹いた。
「わっ、危ない。〇〇くんの顔にかかる所だったね」
「めちゃくちゃ出たな···時間はかなりかかった」
彼はいつも冷静に、射精にどのくらい時間が掛かったのか気にしていた。
お互い全裸で抱き合い、布団に入る。
もうすぐ18時になる。どれだけイチャイチャしていたんだろう。イチャイチャする時は時間がすごく早く感じる。
わたしは彼の希望でカレーを作った。
いつものようにキッチンに立つ。
彼もノコノコついてきて、わたしを後ろから抱きしめる。
「んもー。火を扱うから危ないよ」
「いいの」
ふっと笑顔になる彼。
幸せだな。ずっとこのまま時が過ぎればいいな。
食事を開始。今日は、きちんとサラダもつけたよ。
「はー、やっぱりゆきのカレーは美味しいよ。完璧です。」
「ありがとう。今日はお酒飲もうかな?」
「飲んでみて飲んでみて。どうなるの?」
「すぐにゃんにゃんなるよ。」
「飲もう!俺は飲まないけど。」
1人でお酒を飲むことにした。
ZIMA。
すごく美味しくていいペースで飲んだ。しかし、顔色変わらず、全く酔わなかった。
だけど、彼にくっつきたい欲はあって、「ねぇねぇ、ぎゅ〜して」と彼の元に寄り添った。
彼は「なに、猫ちゃんみたい。可愛いね。」と言い頭をなでなでしてくれた。離れたくない。
彼の懐に入る。温かい。幸せだ。
またキスをする。
長い長いキスをする。
今は、彼の唇や舌はわたしのものだ。んーん、彼の全てがわたしのものだ。
ふいに彼が「ゆきちゃん、何か話したいことあったんじゃないの? 」と言ってきた。
そうだ。話したいことあるって伝えたんだった。だけどそれは今じゃない。
「なーんでもないよ。今後について話そうと思ったんだ」
「今後?別れ話?」
「じゃなくて、どこにデート行こうかなとか」
「そっか。」彼は笑顔になった。
わたしは嘘をついてしまった。
ホントはホントは、別れ話をしたかった。彼のことが大好きで仕方なかったんだけど、彼はまだ若い。
これからたくさんの女性と会う。少しでも年が近い方がいいだろう。
「5年待って」と言われても、わたしは待てない。
今日は死ぬほどイチャイチャして、充電して、明日別れ話を言おう。そう決意した。
「ちょっと早いけど。お風呂入りたい。」 と彼。
「ん、どしたの?今からお湯溜めるね?」
「早く入ったの方が夜が長く感じるから。」
「ん。」笑顔になるわたし。
「別々に入った方がいい?わたし後で入ろうか?」
「んーん、一緒に入るの。」
「可愛いな。」
お湯が溜まったのを確認し、一緒に湯船に浸かる。
初めは「熱い熱い!」と騒いでいた彼も、湯に慣れてしっかりと肩まで浸かり、対面になる。わたしの身体を見て「おっぱいデカいなぁ。」と毎回言う。
そっとわたしの胸に触れた。
「もーやめてよ。」本当はやめて欲しくなかった。
またキスをする。飽きない。
彼から身体を洗った。彼は丁寧に自身の身体を洗うので時間がかかる。
のぼせそうになった。
おちんちんは何故か勃起していた。洗いやすそうになっている。
おちんちんに触れてみた。
ビクビクしている。
「ちょっと(笑)触れないで。」なんでダメなの。わたしのおちんちんだよ。
仕方なく交代した。彼はわたしの頭に湯をかけてくれた。
彼に負けじとしっかり丁寧に身体を洗い、どこを舐められても平気なようにした。
あっつー···
倒れそうになった。頑張って浴室から出て、保湿剤を全身に塗りまくった。髪の毛を乾かした。
2人で歯みがきを行う。
寝る準備ができたあと、ベッドへ移動、「おいで」と言われ、ノコノコと彼の元へ行く。
また強く抱きしめられる。
幸せすぎる。だけど、この幸せも明日までなのかと思うと泣きそうになった。
彼がイソイソと動き始める。
ほんの1,2分がもったいなかった。
あまりにも彼が全身をくまなく見るので、彼の首に腕を回し「好きだよ」と伝えた。彼はわたしの胸にうずくまって「ゆき、愛してる」と言った。その瞬間わたしは右目から涙が出た。涙が出ているのをそっと拭いたあと、彼はわたしを見つめてきた。しばらく見つめあったあと。固くなった股間をわたしの身体に遠慮なく押し付け、強く抱きしめた。尻のあたりから背中にぞくぞくとした感覚が走るのに必死に耐えながら、また「好きだよ」と伝えた。何度も何度も伝えた。わたしは潤んだ瞳を見上げ自分から更に身体を預けた。
彼は左腕をわたしの腰に回したまま、「俺もね大好きだよ」と言うので、また泣きそうになりながらもぐっと耐え、「ぅううん····」と子犬のような声が出た。
彼の柔らかく厚い唇がうっすらと開いた。たまらずぶつかるようにキスをし、舌を吸い上げるように味わった。わたしは彼の背中に回した手でぎゅっとした。
わたしと彼は同じタイミングで呼吸をし、2人とも重ね合わせた唇を決して離さないようにさらに相手の舌や口の中を貪り、また、同じタイミングで、溢れすぎた唾液を少しだけ飲んだりした。
気づけば2人とも寝ていて、朝を迎えた。
午前7時、まだ2人ともうとうとしている。寝顔カッコイイなぁ。
何となく起こすまいと思いゆっくり動く。そうすると彼は起きたのか「おはよう」と言い合う。
幸せな空間。
もうすぐ、別れ話を言わなくちゃいけない。また潤んでくる。
ダラダラとイチャイチャを続け、
午前11時、彼からまた「そろそろ、ちゃんと話したいこと話して? 」と言ってきた。
彼は感ずいてるんだろう。わたしも意を決した。
「あのね。」
「うん。」
「·····あのね、わたしはね。」大きく唾を飲んだ。もぅ無理だ。
その瞬間、号泣しながら「わたしは別れたくないの。」と言い終わったところで、彼も涙を流しながら「俺だって別れたくない。」と言った。
続けて「泣かせてばかりでごめん。」とも言った。
わたしはヒックヒックガチ泣きし、呼吸は荒くなった。
彼も顔を隠しながらヒックヒック喉を鳴らした。
彼はわたしが言いたいことを分かっていたようだった。彼はまだ若い。わたしのようなおばさんと付き合っていても、未来はない。彼は「付き合っていると申し訳なくなってくる。」と言った。
この言葉で分かった、彼はわたしを幸せにするつもりはない。軽いようで、重たい言葉だった。
止まらない涙を彼はティッシュを取り必死に止めてくれていた。そんな優しさはいらないよ。
また、強く抱きしめあった。
12時、彼はもう帰ると言った。
「なんで帰るの?」と聞いたら「なんでって言われましても···帰るよ?」と返事になってない返事をもらった。仕方ない、と思いつつお見送りすることにした。悲しそうな顔をしていると、彼は頭をポンと叩き、笑顔を見せた。んーん、笑えないよ?
長距離運転はホントに気をつけて。
お見送りした。
後日、お電話をする。
くだらない話を続け、大笑いもあったけれど、「わたしの家に泊まりに来るのに両親になんて言ったの?」と聞いたら
「いや?泊まりに行くって言った。」と。
「誰の家に?」「えー、友達の家に····。」
彼はそう言った。確実にそう言った。
あーわたしお友達だったんだ。彼女じゃなかったんだね。
悲しみよりも怒りが強くて涙が出なかった。
わたしはすぐに「さようなら。」と告げ、ラインをブロックした。そして、Twitterも。
今までありがとう。彼に素敵な人が現れますように·····。
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